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社長訓話編
 令和元年10月1日の社長訓話です。


皆さんお早うございます。

今年の4月に「働き方改革関連法」が施行(しこう)され、残業時間の上限規制や有給休暇の取得義務化などが始まりました。時短(じたん)、育休延長、テレワーク、フレックスタイム・・・・。

「一億総活躍社会」の実現に向け、日本企業は今、働き方改革の真っただ中にあります。

しかし、改革を進める一部の企業から、働き方改革を疑問(ぎもん)()する声が上がっています。「改革自体が目的になっていないか。本当に生産性は上がっているか不安だ」、「残業代のつかない課長に自分たちの仕事を肩代(かたが)わりしてもらって、早く帰らされるのに違和感(いわかん)がある」、「時間削減(さくげん)のためにやれることは全てやったが、新しいビジネスに(つな)がる仕事ができてない」、「手元の仕事ばかりに追われ、従来の仕事以外の新たな仕事にチャレンジする余裕がなくなってしまった」、等などです。

成果(せいか)主義(しゅぎ)”のみでは短期的な目線が強くなり、安易(あんい)で着実な目標ばかり設定するようになる。当初は目の前の課題に取り組んでいれば結果がついてきたが、それも()れてきた。今後は中長期的な課題に取り組むように改善する必要がある。

そう言えば、以前欧米(おうべい)から導入された「成果主義」がブームになったことがありましたが、結果的に日本では失敗しました。その原因は、狩猟(しゅりょう)民族(みんぞく)農耕(のうこう)民族の違いだと思います。

狩猟民族は、獲物を取れば成功する偶然性(ぐうぜんせい)があり、「一攫千金(いっかくせんきん)」や「アメリカンドリーム」を目指す短期的な傾向(けいこう)があります。

農耕民族は、一箇所に定住し作物を育てます。種をまき、肥料をやり、収穫(しゅうかく)するように、計画性があり長期的な傾向があります。「勝ち組」と「負け組」がはっきりと分けられる“成果主義”は、農耕民族の日本人には馴染(なじ)まなかったのです。

私共の工事会社にとって、“働き方改革”により生じる「副作用」があります、それは人材育成(On the Job Training、「OJT」)です。

OJT」は、労働者の人的資本の形成を(うなが)してきた最も重要な教育訓練です。若手にあえて難しい仕事に挑戦させ、試行(しこう)錯誤(さくご)を通じて学びの機会を与え、それに対して上司や先輩が注意・指導するといったスタイルがその典型ですが、こうした時間をかけた「OJT」がこれまで可能となってきたのは、職場の長時間労働が許容(きょよう)されてきたことが背景にあります。既に多くの職場では、労働時間削減のために早帰り励行(アイスコーヒーではない)され、職場における教育訓練の時間的余裕がなくなってきています。

 このような状況下でも、増えた余暇(よか)時間(じかん)を使って、労働者が自ら、仕事に役立てるための勉強や技術・資格の取得など、いわゆる「自己(じこ)研鑚(けんさん)」を行えば人的資本形成は維持できるのですが、人間には、遠い将来のことを大きく割り引いてしまい、今の楽しみを優先してしまうという認知(にんち)(ひず)みがあり、危機感を持っていても、余暇時間を自らの人的資本形成に費やすことができない傾向があります。

 個人の自覚による「自己研鑚」が期待できないとなれば、長時間労働を前提(ぜんてい)とした従来の教育訓練投資のスタイルを変えていかなければいけません。普通の仕事と重要な仕事をうまく判別し、業務内容にメリハリをつけながら短時間で若手を育成していくことが求められます。

 働き方改革は生産性向上とセットでうたわれることが多く、現在多くの現場では生産性の分母である労働時間を削減することに注力している。短期的には労働時間の削減により時間当たりの効率性は増すかもしれないが、重要なのは目先の生産性向上ではなく、持続的な働き方改革であります。

 私たち3K(きつい、きたない、きけん)で肉体労働の工事会社に(たずさ)わっている人の特徴は、頭は弱いが体は強い、は遅いが手は速い、話すのと書くのは苦手だが体を動かすのは好き。工事屋の“売り”は行動力とフットワークです、一言で表わすのなら“現場力”です。

 工事会社の“働き方改革”は「現場第一主義」です。現場に居ない工事責任者(リーダー)は失格です。逆に、現場に常に居るだけで合格です。現場に居ると、安全面・品質面の悪いところが見えてきますから、それを改善・改良していけば良いのです。工事の本質は簡単なのです。工事屋に必要なのは、頭がいいとか、記憶力がいいとか、要領がいいとか、知恵があるとかじゃなくて、現場に居ると、それらのことがみんな見えてきて、アイディアが()いてくるんです、自然にそれが「現場力」です。

 「現場力」をフルに活用して“仕事は一度で終わらせる”ことです。

 仕事を一度で終わらせると、あと戻りがないから工程が順調に推移(すいい)します。二度(にど)手間(でま)がないからコストがかかりませんやり直しがないから仕事がきれいに仕上がって、職人のプライドが保たれますいいことずくめの「一石三鳥」です。

 現場に出れない状態があれば、それをなくすように改善して下さい。

書きモノや提出書類が多ければ、皆んなに分散して処理するか、他の人にやってもらうなどして、現場第一主義を貫いて下さい。

 一人で頑張るのではなく、みんなに協力してもらって、かけがえのない人をつくらないで、かけても()(つか)えのない環境を作って下さい。



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