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 社長訓話編

平成20年度1月1日の社長訓話です
  新年あけましておめでとうございます。
  「昨年の漢字」は「()」であります。 いつわる、にせ、偽装(※1 ぎそう)偽証(※2 ぎしょう)偽善(※3 ぎぜん)、偽名(※4 ぎめい)偽造(※5 ぎぞう)、ととても(いや)なことばで、私達は(かか)わりたくないと思います。その反対を意味することばは、「誠」(まこと)と「真」(しん)です。
  「誠」は人に対して、本心からつくそうとする気持ち。「真」はほんとうのこと、生まれたまま、自然のまま、まじりけのないことです。「偽」はうそ、いつわりの他に、「隠す」(※6 かくす)という意味があります。私達は社会生活の中で、隠すつもりではなくて、報告しないとか黙っているということはあると思いますし、(うそ)をつくつもりでなくて、「うそも方便」(※7 うそもほうべん)というように、小さいうそならば許してもらえるのではないかと思うこともあります。しかし私達は、企業として、社会人として、人間として、規則とかルールとして決められたことに対して、違反したり、間違ったことをした場合は、隠すのではなく、正直(しょうじき)に報告して謝罪(※8 しゃざい)しなければいけません。私達は、過ち(※9 あやまち)をおかしたとき(その起きた事実を覆す(※10 くつがえす)ことは出来ないのですが)、 あわよくば(※11 あわよくば)、見つからないで隠し(とお)せるのでないかと思いがちですが、そこは勇気(ゆうき)を持って正しい行動をしなければいけません(その時点では小さな勇気で済んだことを、少しの心の(まよ)いから、判断を誤って行動したがために、大きな事件となってしまったことは、昨年の色んな食品偽装問題に、如実(※12 にょじつ)に表れています)。
  勇気のない人のことを「臆病者」(※13 おくびょうもの)といいます。臆病者がなぜ悪いかといいますと、臆病者は事に対して、嘘を()み、背信(※14 はいしん)(そだ)て、嫉妬(※15 しっと)・裏切りを培い(※16 つちかい)、しばしば自己放棄(※17 じこほうき)する。いずれも(あく)ばかりです。それも、一つ一つは小さな悪だが、結果的には大きな悪となって結実(※18 けつじつ)します。相手の信頼をズタズタに()ち切り、ひいては、大きな乱れの(もと)になります。
  勇気とは、「正しいことをする(いさ)ましい心」であります。代表的な(※19 ことわざ)に「()を見てせざるは勇無(ゆうな)きなり」(人間として正しいとわかっていてやれないのは勇気がないからだ)というのがあります。勇気をもつことは、人間として、社会人として、企業人としてとても大切な、必要不可欠(※20 ひつようふかけつ)なことであります。
  臆病者や嘘つきは社会悪の元凶(※21 げんきょう)として、嫌われるものなのですが、(とう)の臆病者は、その道理がわからずに、瞬時(※22 しゅんじ)の利益のために嘘をつき、その場はまぬがれたと思っているが、結局は損をするのです。
  私は、臆病者・裏切り者と聞くと、代表的な武将が思い浮かびます。その人の名は、小早川秀秋(こばやかわひであき)です。
  彼は豊臣秀吉の正室・(きた)政所(まんどころ)(おい)にあたり、幼少(ようしょう)のうちから子供のない秀吉の養子(ようし)となりました。ところが、のちに秀吉に実子(じっし)秀頼(ひでより)が生まれたことから、この少年は(てのひら)を返すように邪魔者(じゃまもの)とされ、11歳のときに小早川家の養子に出されました。だがこの少年は、あまりにも秀吉に溺愛(※23 できあい)され、一時はその後継者(※24 こうけいしゃ)(もく)されたこともあったことから、周囲から甘やかされて育てられ、その性格はわがままで、優柔不断(※25 ゆうじゅうふだん)でした。
  「関ヶ原(せきがはら)合戦(かっせん)」で、その弱味(よわみ)を徳川家康につけ込まれ、「味方をすれば他に二ヶ国を加増(※26 かぞう)する」との誘惑に乗り、そしてついには、(いくさ)の途中で裏切ったのです。
 西軍側は味方の陣地から、突然、秀秋軍の一万五千の軍勢が(おそ)いかかってきたことで、それまでの形勢(※27 けいせい)が逆転し、惨敗(※28 ざんぱい)しました。
  関ヶ原のあと、秀秋は約束通り二ヶ国を加増され、五十一万石(ごじゅういちまんごく)大大名(だいだいみょう)となりました。が、同時に“天下の裏切り者”・“卑怯者”のレッテルを()られました。そして、秀秋は世間の白眼視(※29 はくがんし)に堪えられなくなり、二年後、ノイローゼとなって死亡(しぼう)しました。その結果、お家は断絶(※30 だんぜつ)、まだ二十歳の若さでした。のちに家康は、「裏切り者が出るように仕組むのは戦術だが、裏切り者は結局また裏切る。長い目で見れば忠誠(※31 ちゅうせい)こそ成功の秘訣(※32 ひけつ)」と勝手なことを言っています。
  誠という字は「言」と「成」という部分からできているように、「言ったことを成す」、つまり嘘をつかず、勇気をもって実行するということです。至誠(しせい)(きわめて誠実なこと)こそが行動規範(※33 こうどうきはん)です。
至誠天(しせいてん)(つう)ず」(真心を大切にして誠実に事を実行すれば、その気持ちが天に通じ、よい結果が得られるということ)。「至誠百計(しせいひゃっけい)にしかず」(誠を(つく)すことは、結局どのような策略(※34 さくりゃく)を用いるよりも成功への早道(※35 はやみち)だということ)と聞かされていますように、誠に徹する(※36 てっする)ことだと思います。
  小さな勇気をもつことは、そんなに(むずか)しいことではありません。事に直面した時は、正直に報告するか、迷ったら上司に相談すれば良いことです。自分ひとりで解決しようとせずに、色んな人の意見を聞いて判断すればいいのです。小さな勇気を続けることによって、大きな勇気が実現します。小さな勇気を持った人達の集まりで、皆んなで力を合わせて、チームワークによって企業は成り立って行きます。
  お互いに頑張りましょう。

 ※1 細工(さいく)をして人の目をあざむくこと  「偽装殺人」(ぎそうさつじん)
 ※2 うその証言  「偽証罪」(ぎしょうざい)
 ※3 良いことをしているように見せかけること  「偽善者」(ぎぜんしゃ)
 ※4 うその名前  「偽名(ぎめい)を使う」
 ※5 ほんものに似せて、にせものをつくること  「偽造紙幣」(ぎぞうしへい)
 ※6 人に知られないようにする。人に見られないようにする
 ※7 ときには、うそを言うことも、目的を達するための手段・方法としてつかわれてよい
 ※8 あやまちや罪をわびる(あやまる)こと
 ※9 やりそこない。失敗。あやまり。しようとしたわけではないのに、結果として罪を
    おかすこと。男女の関係でのまちがい「若き日の過ち」(そういえば、昔あったな〜、
    今あの娘はどうしてるかな〜)
 ※10 ひっくりかえす。根本から否定する。元に戻す
 ※11 ひょっとしてうまくいけば
 ※12 そのとおりに
 ※13 気が小さく、ちょっとした物事にもおそれる人
 ※14 人の信頼にそむくこと  「背信者」「裏切り者」
 ※15 自分よりすぐれて(めぐまれて)いる人に対して、うらやましく、にくらしく思うこと。
     ねたみ・やきもち
 ※16 養い育てる
 ※17 自分を否定して投げすてること
 ※18 結果が生まれること
 ※19 むかしから伝わっている、真理や教訓をふくんだ短いことば
 ※20 (かな)(よう)することで、絶対に()くことのできないこと
 ※21 悪いことをする中心人物。人々に害をおよぼす、もとになるもの
 ※22 ごくわずかな時間
 ※23 むやみやたらにかわいがること
 ※24 あとをつぐ人
 ※25 ぐずぐずしていて、きっぱりと決められないようす
 ※26 加えて増やすこと
 ※27 そのときどきのようす
 ※28 みじめな負け方
 ※29 人や世間を冷たい目で見ること
 ※30 これまでのつながりを断ち切ること
 ※31 上の人にまごころをもってつくすこと
 ※32 そのことをうまくやるための、もっとも効果のある(人に知られていない)方法
 ※33 行動のてほん。もはん
 ※34 ものごとが都合がよくいくようにするためのはかりごと
 ※35 早く(かんたんに)できる(わかる)方法
 ※36 うちこんで、つらぬき通すこと

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